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頭蓋のなかに銀河

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After the Sludge 新宿URGAライブ

After the Sludgeのライブを観に新宿URGAに行ってきた。

開演前にスガワラさんや関係者の方と少しだけお話をする機会を得て、僕が編集と小説を担当した文学フリマのための冊子『LASSO』を渡すことができた。というか買ってくださった(!)ので、僕も物販のところででDVDを買おうとしたら、恥ずかしながら小銭がみつからない。結局スガワラさんに出していただいてしまって、非常に申し訳なかった。

After the Sludgeとしてのライブは今日をもってしばらくお休み、フリーセックスマニア等スガワラさんが参加している他のユニットでのライブ活動はまた近いうちにあるのだそうだ。このバンドとしての次のライブはだいぶ先になるということで、改めて今日来て良かった!と思った。
新宿URGAは雰囲気が素敵なところだった。セックスピストルズのドキュメンタリーがずっと流れていて、親子連れの方もいた。僕はそんなにライブハウスにしょっちゅう行く方ではないのでこの和やかな感じは予想外だった。

すごく格好いい感じの女の人がボーカルのBERATREK & The Family STONEDというバンドが最初に演奏して、次のCATSUOMATICDEATHは、なんと僕が以前観ていた『HEROMAN』のサントラにも参加している吉村由加さんがドラムを叩いていてびっくりした。

二つのバンドが終わり、一旦ステージに幕が下りる。いよいよAfter the Sludgeの出番が近づいてくるとお客さんがどんどん前に来て、僕も見やすい位置に移動した。マイルス・デイヴィスの『He Loved Him Madly』がずっと流れていたのだけど、途中で何か荘厳な感じの音楽に切り替わって、スガワラさん以外のメンバーが現れる。ヤマジさん、片山さん、本庄さん。

しばらく音を確認したあと、スガワラさんがステージに登場して、曲が始まる。序盤から『お花が大好き』『The Brain Kept A Rollin' 』など容赦なしのセットリスト。特に『The Brain Kept A Rollin' 』の時のスガワラさんの鬼気迫る歌声が音源で聴くより生で観ると本当に格好良かった。
僕は音楽に関してはド素人なので、具体的に何に感激したか、とかそういう事を表現する語彙は持ち合わせていないのだけど、黙々とベースを弾く片山さんや本庄さんのドラムは心臓がびりびりするような音だった。
ヤマジさんのギターも凄まじかった。僕は80年代のスラッヂの音源の片岡さんのギターを聴いていたから、ヤマジさんが弾くとどうなるんだろう?(YouTubeで少しだけ観たけれど)とそれも楽しみにしていたので、聴けて良かった。きっと片岡さんの役目をヤマジさんが担ったのは、ヤマジさんがスラッヂのギターのことをすごく理解していたからなんだと思う。バンド名がSludgeではなく、After the Sludgeに改名されたのも、新しいメンバーとさらに新しい演奏をするための決意表明みたいな意味があるのかもしれない。
高校の時ダイナソーJr.が復活してJ・マスキスが一人で来日して弾き語りしたのを観て、あれが僕のなかで今までで一番格好いいギタリストのイメージだったけど、昨日のライブでヤマジさんが一番になった。

『Red Cross』も最高だった。速い曲じゃないんだけど、歌詞がとてもおどろおどろしくて、ちょっと前の純文学(中上健次とか?)のようなものを僕は勝手に連想してしまったりする。とにかく文学的(『箱男』という曲もある)なスラッヂの曲のなかでも特に意匠のある曲の一つだと思うのだが、本当に最後の最後で圧倒されてしまった。

ライブが終わったあと、スガワラさんにDVDにサインをしてもらおうとしたら、なんと他のメンバーの皆さんのサインまでいただいてしまって、感激した。
緊張してあまり上手く話せなかったけれど、今回は特別に出演する方に挨拶が出来て本当に良かった。僕の親と大体同世代の方な筈だけど、スガワラさんはとても若く見えた。ああいう大人になりたいよね…。
by high-zyanose | 2011-05-30 10:59 | 人生
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